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恋するインターン
〜現場からは以上です〜

2016/10/09


 ジャーナリスト志望のト・ラヒは、スポーツ紙の芸能部に見習記者として配属が決まりますが、鬼のような部長ハ・ジェグァンに怒鳴り散らされ、早くも夢は砕け散ってしまいます。おまけに会社はリストラと他部署との統合を考えており、芸能部は風前の灯でした。
 とにかくスクープを取って来い、スクープをものにできなければ芸能部は終わりだ。部長は常に猛烈な剣幕で怒鳴り散らしています。
 スクープなんてそうおいそれと落ちていません。ところが思わぬネタがラヒの元に転がり込んだことから、彼女は部内でも注目されるようになり、部長も彼女に信頼を置くようになります。
 ある時、部長は某芸能事務所の社長から所属芸能人のスキャンダルの証拠を手渡され、それを記事にすることを彼女に命じます。証拠資料を調べていて、それがねつ造されたものであることに気づいたラヒは、記事にできないことを部長に進言しますが、部長は自らそれを記事にしてしまいます。
 たとえねつ造されたものであっても構わない、それを記事にするのが記者の仕事だ、後にねつ造であることが発覚すれば、それをまた記事にすればいい、部長の言い分はそんな感じでした。

 自分の仕事に失望したラヒは、飲み会の席で飲めない酒を飲み、介抱してくれた先輩と恋に落ちます。写真家としてアメリカに渡ることを決意した彼とは、それまでの間のはかない恋でしたが、彼女の苦悩と、彼女がジャーナリストとしてやろうとしていることを、彼はそっと後押ししてくれました。
 ラヒは、芸能事務所の社長が所属タレントのスキャンダルをでっち上げることで、大きな陰謀を隠匿しようとしている事実を突き止め、それを記事にします。彼女の原稿を読んだ部長もゴーサインを出すのですが、発表直前で社長から中止の指示が下ります。

 ひじょうに緊迫したジャーナリズムの現場が描かれた人間ドラマです。スリリングな展開に思わず息を飲みます。チン・ギョン演じる芸能事務所社長の陰謀を白日の下にさらすまであと数分というところで、記事の発表が中止になります。記者会見と同時に記事がアップされるという作戦で、会見に臨んだラヒは、土壇場で足をすくわれることになりました。なんと、彼女の勤める新聞社の社長も陰謀に抱き込まれていたんですね。
 ハ・ジェグァン部長は、部下を罵倒するばかりの鬼上司でしたが、どんな時でも部下を守って来ました。現場スタッフがリストラされずにすんでいるのも、芸能部が統合されずに生き残ってきたのも彼のおかげでした。ラヒの暴露記事は一大スクープでしたが、土壇場で社長自らの天の声によってそれが差し止められます。逆らえば芸能部存亡の危機です。リストラの嵐が部下たちを襲います。鬼部長も今度ばかりはなすすべがありません。
 追い詰められたラヒは、記者会見会場で記事の後ろ盾がないまま、芸能事務所社長にタレントのスキャンダルによって覆い隠そうとしている陰謀について質問します。これでは場合によってはラヒの方が名誉棄損で訴えられてしまいます。絶体絶命です。しかし芸能部のスタッフたちは、ただ手をこまねいて見ているだけではありませんでした。

 映画のタイトルも告知や予告編のキャッチフレーズも"ラブコメ"ということでしたが、コメディ要素は充分ですが、ラブはほとんどありませんでした。写真家の先輩との熱いラブシーンを期待していた方には残念でした。
 軽いノリで笑えて楽しそうだ、チョン・ジェヨンやオ・ダルスという大好きな俳優も出てるし。そんな動機で観に行ったのですが、あたかもスパイ映画を観るような緊迫した駆け引きに目が離せませんでした。
 業界の陰謀という、社会のひじょうに汚い部分と、仲間同士のチームワークという美しい友情が、真っ向から対決します。もはやこれは業界の汚職を暴くスケールの大きな社会派ドラマです。
 正義と悪の対決も見ものですが、新人がゆえにジャーナリズムの精神をつらぬことするラヒと、ベテランがゆえにきれいごとだけでは仕事も人も守れないことを知り尽くしたジェグァン部長のやり取りも見ものです。頑固な新人を部長は何度も何度も怒鳴り倒します、声が枯れるほど。実際に枯れますけど。そしてこの2つの個性が団結するとき、それは巨悪を打ち倒す大きな力となります。普段は人使いの荒い部長を恨み、愚痴ばかりこぼしているスタッフたちも、土壇場の逆転劇では天才的な仕事ぶりを発揮します。

 さまざまな情報サイトでの評価はあまり高くありませんでした。作品を紹介する個人のサイトも今のところ見つかりません。でも、実際に観に行ってみると、数々の評価がみんな節穴に見えました。みんなどこを見ておもしろくないと言っているのだろう。この映画が高く評価されず、ヒットしない意味が解りません。良い評価が口コミで拡がって、次第に人気が上がってゆくことを期待したいです。

2015年、106分。日本公開は翌年。
監督、脚本:チョン・ギフン。
出演:パク・ボヨン、チョン・ジェヨン、リュ・ドックァン、ペ・ソンウ、オ・ダルス、ペ・ソンウ、ユン・ギュンサン、チン・ギヨンほか。

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