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ゴーストバスターズ【映画】

2016/09/02


 物理学博士のエリンは、むかし幽霊の研究をしていたことがあり、本も出版したことがありましたが、そのことが明るみになり大学を追われてしまいます。共同著作者だった旧友のアビーが最近になってそれを再版したからです。一流大学の終身雇用の道を絶たれたエリンは、再版を止めさせるためにアビーを訪れますが、彼女は素粒子物理学者にしてエンジニアでもあるジリアンと共に、今も幽霊の研究に明け暮れているのでした。
 エリンの抗議に対してアビーとジリアンは一歩も譲らず、それどころか彼女を幽霊騒動に巻き込んでしまいます。実際に幽霊と遭遇したエリンは、自分たちのむかしの研究が実証されたことに感動し、研究チームの仲間入りをします。彼女たちに幽霊の出現場所を案内した地下鉄職員のパティもこれに参加し、ゴーストバスターズが結成されることになります。
 高級ホテルの依頼で大物の幽霊を撃退して人気を博することになった彼女たちですが、ニューヨーク市長は、市民を動揺させるような活動をただちに中止するように勧告します。市長は幽霊とその被害の実在を認めたうえで、それを殲滅するための特殊部隊がすでに陰で活動していることを告げ、その邪魔はさせないと言います。
 しかしながら、心霊現象特殊部隊も軍隊さえも太刀打ちできない大規模な幽霊事件がニューヨークの街を襲うことになります。

 1984年、筆者がまだ若かった頃、同名映画「ゴーストバスターズ」は空前の大ヒットとなり、続編も製作されました。32年経っても忘れられない痛快なテーマ曲と共に、映画の印象は今でもひじょうに鮮明です。ずいぶん長い歳月が流れた今頃になって「ゴーストバスターズ3」の製作のウワサを耳にした時には、もう懐かしさと期待で胸がいっぱいでした。しかしながら前2作で主役のひとりを務めたハロルド・レイミスが2年前に死去し、監督のアイヴァン・ライトマンがこれを受けて降板、新作はお話しの続きではなく、まったく新しい作品として作られることになりました。
 ところがライトマンは本作品でも製作として参加しています。また、かつてのゴーストバスターズだったダン・エイクロイドとビル・マーレイも関わっていると聞いて、筆者は先輩バスターズとして新生バスターズの設立と活躍を応援するカッコイイ役回りでの搭乗を期待したのですが、ダン・エイクロードは製作総指揮のひとりとして名を連ねるとともに、タクシーの運転士としてカメオ出演、ビル・マーレイは、心霊現象を否定しそのトリックを見破る現実主義の科学者として新生バスターズたちの敵にまわっています。ダンとビルと共にゴーストバスターズの一員だったアーニー・ハドソン、そして幽霊事件の依頼人だったシガニー・ウィーバーもちょろっと出演しています。
 今回の新たなゴーストバスターズは、白人女性3人の科学者と黒人女性のタフガイの4人で構成されていますが、前回は白人男性3人の科学者に黒人男性のタフガイを加えた構成でした。また、前回の女性秘書に代わって今回は男性秘書が、仕事の邪魔をするわ意外な活躍をするわ。おもしろい反転人事ですね。この男性秘書役がなんと「マイティー・ソー」のクリス・ヘムズワース! イケメンだけどあまり役に立たない、やる気も今いちというマスコットキャラを演じています。役立たずだけどクビに出来ない、そのイケメンぶりにエリンがぞっこんだからです。

 ゴーストすなわち幽霊と言えば、日本では死者の霊が恐ろしい姿になって蘇ったものというイメージが強いですが、アメリカのゴーストはなかなかオチャメです。幽霊というより妖怪ですね。もちろんアメリカでも映画「エクソシスト」(古っ!!)に出てくるような恐ろしい霊魂もいますし、本作品に最初に登場するものもそっち系でした。生前の怨恨がエネルギーになった心霊現象です。ところが、何者かが特殊な装置を用いて霊界の扉を開いてしまったことから、ファンキーなモンスタータイプのゴーストがワラワラと飛び出してきてしまうことになります。霊界の扉を開くためのノウハウは、かつてエリンとアビーが出版した本に書かれたものでした。なんという因果応報。であればそれを編み出した彼女たちしか、ゴーストの暴走を止めるものはいない!
 エリンとアビーのドタバタコンビは、チームのリード役ですが、口数は少ないけれど実用的な兵器を次々と開発してしまうジリアンが素敵です。率先して前に出ないけれど、一番やる気があって研究熱心で、最もゴーストオタクなのはじつは彼女です。エリンとアビーが事件解決のために奮戦するなか、なんでもいいからゴーストハントをさせろ、そんな立ち位置ですね。筆者いちおしキャラです。そして科学者ではないけれど、なし崩し的にメンバーになってしまったパティは、そのことに引け目を感じることもなく、ゴーストが怖いくせに戦闘の矢面に立ちます。それに彼女は鉄道員という職業がらニューヨークの街を知り尽くしているので、ナビゲーターとして必須です。ゴーストバスターに欠かせない緊急自動車を調達してきたのも彼女です、叔父の営む葬儀屋の霊柩車を失敬してきたんですけど。

 映画が公開され、筆者が耳にした評判はそれほど良くはありませんでした。キャラを男女反転させて作り直しただけ、との評価も。しかしながら実際に自分の目で確かめてみると、おもしろい、おもしろすぎる、何度も観たい。たちどころに新生バスターズのファンになっちまいました。
 旧い作品のリメイクや続編、本作品のようなリブート(再起動)が、ひとつのヒットの王道にもなっており、新しい発想はないのかい、なんて批判を呼んだりもしていますが、長く愛され続ける名作なんだから仕方がない。今後も旧作復活は続きますって。近いところでは「荒野の七人」がもうすぐ公開ですね。

2016年アメリカ、110分。
監督、脚本:ポール・フェイグ。
出演:クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ、クリス・ヘムズワース、セシリー・ストロング、アンディ・ガルシア、ビル・マーレイほか。

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