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探偵なふたり

2016/03/22


 シャーロック・ホームズを敬愛し、卓越したプロファイリング(わずかな証拠から犯人像を割り出す技術)能力を持ちながら警察の身体検査に落ちて刑事になれなかったカン・デマンは、マンガ喫茶の店長をやりながら未解決事件のサイトを運営しています。彼よりも明らかに刑事としての能力が劣る友人が警察署にいることから、彼はしばしば署を訪れ、勝手に事件の推理をします。
 かつて広域捜査隊の人食いザメの異名を持ち恐れられた敏腕刑事のノ・テスは、今では左遷されて地方掲示をやっていますが、警察署はもとより事件現場にまで押しかけてくるデマンがうっとおしくて仕方ありません。
 ある時、殺人事件で友人の刑事が容疑者として逮捕されたことから、デマンはいっそうしつこく捜査に干渉してくるようになりました。テスはデマンの推理力を見抜き、不承不承協力者として受け入れます。テスの相棒気取りのデマンは、刑事らしいコートを着て、テスの車に乗り込みますが、仕事をさぼって捜査の協力をするデマンに彼の妻はいい顔をしません。デマンはあの手この手を駆使して妻の目を欺き、場合によってはまだ乳児の子供を現場に連れてテスについてきます。
 デマンの友人が逮捕されたことで、事件は表面上解決しているはずですが、2人はその背景に裏があることに気づき、捜査を続けます。
 やがて事件は凶悪な連続殺人へと発展し、それを負う2人にも危険が迫ります。

 予告編を見たときからこれは期待できると思いましたが、ほんとうにおもしろい映画でした。恐妻家のデマンは、妻の逆鱗に触れることに怯えながら漫画喫茶を抜け出し、乳飲み子を抱えてテスに同行しますが、鬼刑事のテスは、妻の尻に敷かれるデマンを見下します。ところがひょんなことからテス自身が家では妻に頭が上がらず家事を手伝わされている実態が明らかになります。
 しかしながら単なるドタバタコメディではありません。テスとデマンを窮地に陥れる連続殺人は、組織的に行なわれており、警察内にまで陰謀が拡がっています。
 動機なき連続殺人、殺しの手口が同じなのに殺しの動機が見当たらない。狂信集団による無差別殺人なのか。でも2人はそれが無差別殺人に見せかけた計画的な犯行であると見抜き、捜査を進めます。名探偵デマンの推理は、交換殺人というアイディアに思い当たります。交換殺人とはいったい何なのか、それは作品を見て確かめてください。

 最後は事件も解決してハッピーエンド。テスは、すでに解決している事件の捜査を続けることを上司にとがめられ、解決できなければ辞任する約束をさせられますが、誤認逮捕で責任を取らされるのは上司の方でした。そして懲りない探偵バカに愛想をつかしたデマンの妻ミオクは、離婚を決意しますがテレビのニュースに捜査協力で表彰される夫の晴れ姿が映し出されます。
 八方うまくいって、めでたしめでたしといったところですが、テスとデマンは最後の最後に意外な行動に出ます。  最初から最後までまったく目が離せないサスペンスの傑作でした。ぜひ続編を、いやシリーズ化を期待したいところですが、その予定はなさそうです、たぶん。
 クォン・サンウと言えばかつては二枚目の大スターでしたし、ソン・ドンイルも魅力的な低音を持つしぶい俳優ですが、この2人の新たな魅力が開拓されました。この作品で2人のファンが激増してもおかしくないと思うのですが……。

2015年、120分。翌年日本公開。
監督、脚本:キム・ジョンフン。
出演:クォン・サンウ、ソン・ドンイル、ソ・ヨンヒ、イ・スンジュン、パク・ヘジュン、イ・イルファ、オ・ジョンセ、パク・ジュンミョンほか。

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