kepopput.jpg

不利な女子アイドル

2015/01/24


 これは筆者のまっことに勝手な思いなのですが、K-POPが日本で人気を博したことは、それが世界に波及することの一助になったのではないかと思っています。アジアの現代文化としては、日本のアニメや食文化が先に世界的ブレイクになり、今じゃ世界中で日本アニメが放映され、世界中の人たちがマイ箸を持つようになりました。箸に関してはもともと中国の文化であるわけで、世界の人がニホンショクと信じているラーメンや焼き餃子も中国発祥なんですけどね。
 いつぞや日本橋(大阪の)くんだりで、在日中国人のお姉さんと韓国について話したことがあるのですが、「わたしソウル行たことあるけど、大阪の町とそっくりよ。コンビニもATMも同じだし、建物も道路も同じ、韓国、日本の真似ばかりだよ」そうおっしゃってました。「韓国ドラマたいへん面白いけど、あれも日本の真似多いね」チャイナにそう言われると、いやあんたらの方が……って思わず笑っちまいそうになりますが、それは言ってはいけまへん。だって日本の文化なんてそのほとんどが中国からのいただきものですから。あたしゃ大変に中国のこと尊敬してますから。
 世界の文化というものは、渾然一体となっているものです。欧米圏でも言葉や文化のルーツをたどればみんな同じようなところに落ちるでしょ? 政治家が偉いんだかなんだか知らんが、我が国とお前らはちがう、なんて目くじら立ててるのを見ると、アホかくだらん、そう思っちまいます。真顔で国境主張して国民をふん縛ろうとしても、鳥やチョウチョは楽々と国境越えてますから。
 それでもだ、お国によってちがうことって色々あるもので、お隣の韓国の文化にだってカルチャーショックを受けたり、似たような風習や言葉に逆の意味でショックを受けたり、いろいろ面白いわけです。

 このへんで話を整理しないと、何を言いたいのか分からなくなりそうです。要は、K-POPを世界に知らしめたのには、日本のおかげもあるんじゃないかな、というお話しなのですが、というのはですね、これまで世界的な文化と言えば、洋物が主流で、我々もことごとくアメリカナイズ、ヨーロッパナイズされてきたわけですよ、そこへアジアの近頃の文化も面白いぜ、と世界に言わしめたのが、日本が先駆になったわけで、そのジャパンーズが素晴らしいって言うなら、コリアンポップつうのも良いんじゃね? というふうに、日本は世界の目をアジアに向かせる役割を果たしたと思うんですね。
 でだ、そもそもK-POPがいかように日本でブームになったかを考えるに、やはりヨン様の存在は大きかったと思うんですよね。韓流ドラマや映画も、上述のチャイナ姉さんに言わせれば日本の真似多いらしいけれど、やっぱ全然ちがいます。筆者は観てませんが「冬のソナタ」というペ・ヨンジュンとチェ・ジウのラブストーリーがとっても素晴らしくて、日本中の女性が夢中になった……んですよね、たしか。嫁さんも観てました、DVD買って。それから彼女は韓流ドラマをよく観るようになりました。うちが山岳地でテレビ電波が弱いので、ケーブルテレビを引いたのですが、おかげで韓ドラがたくさん観れるようになり、そこからK-POPの存在を知るのにそれほど時間はかかりませんでした。韓ドラみてるとK-POPのCMたくさんやってますから、じゃあ歌番観てみようかという流れになるわけですね。で、ハマったと。
 韓ドラ経由でK-POPにハマるのは王道のような気がします。冬ソナの日本公開が2004年で、K-POP自体は1990年代中期以降にそうした呼び名が生まれていて、神話(シンファ)は1988年には日本での活動を開始していますから、韓ドラブーム以前からのK-POPファンもいたことはいたのでしょう。でも今をときめくスーパースターの多くは、2005年以降に日本デビューしていますし、少女時代やKARAの日本参戦は2010年以降です。2009年〜2010年、この頃から日本でのK-POPブームは本格化し、韓ドラファンの多くがそれにハマって行きました。
 そしてそして、韓ドラファンの多くが、めっちゃ若いとは言い難い女性あるいはかつて若かった女性で構成されており、母あるいは姉、場合によっては祖母の影響で若い女性がそれにハマり、韓国という国は映像文化を通じて日本と急激に近い国になっていったわけです。
 韓ドラおもろいわぁ、と親子で夢中になっている女性に、たたみかけるようにイケメンのお兄さん方が、かっこいいダンスを披露するわ、時折モムチャンぶりを見せるわで、彼女たちが仲良くK-POPファンになっちまうのは、韓国のシナリオどおり、日を見るより明らかだったわけですね。
 そしてご家族や彼女の影響で、男性諸氏もこれにハマり、K-POP女子の美脚とセクシーダンスに鼻血を出すことになったわけです。日本でしっかりとした手応えを感じた業界は、すでに開拓していたアジア諸国はもとより、遠いメリケン国や欧州にも活動の場を拡げ、世界のK-POPの名声を欲しいままにするに至ったわけです。別項で触れたように、ロンドン5輪ではオープニング曲シンガー候補の上位をK-POPが埋めつくしました。K-POPの世界感染は、あっという間でした。業界の段取りは日本での市場作り、そして西洋へというステップだったのでしょうが、今はネット社会です。動画がすでに世界中に飛んでいたはずですから、青い目をしたファンたちもK-POPアイドルが到着する前から「カモーーン」なんて感じで待っていたことでしょう。

 最近では、娘や孫の影響で韓国を北朝鮮と一緒くたに蔑視していた世代の人たちまで、韓ドラとK-POPにハマり、韓国人たちを驚かせているような有り様です。イルボンのじじばばすげぇ。それまで、縁側で碁を差しあるいは盆栽にハサミを入れながらド演歌を聞いていたじいさんが、レンタルDVD屋で韓ドラ時代劇のパッケージの解説に目を凝らすわ、孫娘にハピバプレゼントにいただいた少女時代を朝鮮漬け(キムチ)食いながらまばたきも忘れて見入るわ、あまつさえばぁさんにそそのかされて東方新起のコンサートに参戦するわ、えらいことになっています。もはやこれは韓国による文化的侵略です。
 とは言え、韓ドラもK-POPもファンの主要構成員は女性です。日本の昼ドラファン(今でもいるのか?)もやはりおじちんよりおばちんが圧倒的でしょ。J-POPの場合は、AKBを火種とする若い女子アイドルが猛威を揮っているというものの、ジャニーズは相変わらず強烈ですし、女子アイドルファンの女子もたくさんいます。要するに芸能界全般、女性ファンが多いのです。
 筆者もこれまで、たくさんのK-POPアイドルのライヴに足を運びましたが、ボーイズグループでは男性客は一握り、ガールズグループでは女性客が半分という感じで、これらを総合すると単純に4分の3が女性客ということになります。SMやFCNのファミリーコンサートでも女性客が圧倒的でしたから、K-POPファンの男女比は3:1どころではなくもっと女性が多いかもしれません。
 そしてこの実態は、女子アイドルの活動を不利にしています。女性ファンもガールズグループのライヴ観に行きますし、CDも買いますが、やはりお目当てはボーイズグループでしょう。ガールズグループメインの女性客は極めて少数派です。いますけどね。筆者の知人にも、ダンス音楽やフィギュアスケートをする男子は苦手という Perfume ファンの女性がいますし。
 韓国本国では、K-POPファンの年齢層が日本よりもかなり低いようなので、日本の若い男子諸君がAKBやももクロにだみ声上げるように、ガールズグループにもどっさりファンが着いているようですし、歌番にも男子に負けないくらいたくさんの女子が登場します。でもね、日本の場合、K-POPブームの発端が韓ドラで、めっちゃ若いとは言い難い女性あるいはかつて若かった女性をまず取り込んだわけですよ、K-POPに興味のない男子にしてみれば、おばちゃん文化のひとつくらいに思えるわけで、やっぱ日本の可愛いアイドルの方がええ、ってことになり、男子ファンの増員は難航することになります。テレビの情報番組等でも、K-POPと言えばおばちんファン頑張ってますからね。
 コリアンタウン行っても、ヨヂャ客だらけです。ボーイズグループのコンサート会場とまったく変わりまへん。筆者のような無神経なジジィなら平気ですが、若い男子は1度行ったら引きますって、びびりますって。誤って婦人下着売り場に迷い込んだみたいな、そんな畏怖で間脳にダメージを受けます。男子諸君、コリアンタウンに行かんと欲するならば、天国に往かん覚悟が必要です。でなければ梅田茶屋町のトニモリで特訓してからお越しあれ。  コリアタウンは圧倒的にヨヂャ客向けの商店街です。ボーイズグループならかなりマイナーなものまで、グッズやアイテムがそろってますし、BBクリームだの、CCクリームだの、DDクリームだの、カタツムリパックだのを抱えた店員さんがコスメ店からはみ出して客を待ち受けています。「兄さん、これお肌ツルツルになるよ」血迷った店員が筆者にそう詰め寄ったことがあります。兄さんちげぇし、じじぃだし。お肌ツルツルにならんと頭ツルツルになったらどうするねん。
 ガールズグループのおちゃめ缶バッジ、少女時代しかないわな。ガールズグループのミニポップ、テヨンは品切れだわな。タペストリーは……、いつのやねんっていう AFTERSCHOOL しかないわな。ウンジョンちゃんの等身大タペストリーとか、LADIES'CODE と BESTie の治外法権げなDVDとか見つけるのに、何回コリアンタウンに足を運んだことか。

 そんなわけで、K-POP女子の日本での活動は、思うように伸びません。少女時代も2013年より2014年の方がツアーの公演回数が減りましたし、T-ARAも次第に規模縮小し、日本ファンクラブもなくなりました。かなり日本びいきだった AFTERSCHOOL もしかり、あの Secret でも小さな会場さえいっぱいにはできませんでした。2014年日本進出した APink とAOAも現在の勢いをどれだけ維持できるでしょうか。
 勇猛なわが国の若きだみ声ブラザーズたちは、ジャパンの可愛い系アイドルには、声と身振りをそろえてライトサーベルをブン回しますが、K-POPにはなかなかお越しいただけないようです。
 なんかヤですけどね。少女時代のコンサート会場が、だみ声ブラザーズの勝鬨で満たされ、関ヶ原かよ、川中島かよ、みたいなことになったら、あたしゃ怖くて観に行けません。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

目 次
能書き

思うこと全般

けぽっぷ体験

アイドルのこと

韓流映画

番外編


索引 韓流映画&番外編





  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

サイト内検索

NEW ENTRIES










recent comment

links

プロフィール

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM