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青春不敗

2015/01/19


 2009年10月から2010年12月にかけて放映され高視聴率をマークした人気番組です。ユチ里という山村に作られたアイドル村で、農村生活に奮闘する女子アイドルたちの様子を描いたリアルバラエティで、G7とも称される7人の人気アイドルが起用され、たいへん話題になりました。TOKIO が出演した日本の農村バラエティDASH村(バラエティ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の中のコーナー)を彷彿させる内容ですが、韓国でも日本でもたいへん人気を博しました。
 G7のメンバー、ナルシャ(BROWN EYED GIRLS)、サニー(少女時代)、ユリ(少女時代)、ハラ(KARA)、ヒョミン(T-ARA)、ソナ(Secret)、ヒョナ(4MINITE)。後半3人はこの年デビューした新人たちです。32回でサニーとユリ、ヒョナがスケジュールの都合で降板し、33回から新メンバー、ビクトリア(f(x))、ジュヨン(AFTERSCHOOL)、SORI(ソロ歌手)が加わり、番組は58回まで続きました。
 MCに俳優のノ・ジュヒョン、歌手のキム・テウ、お笑いタレントのキム・シニョンがメインで参加し、喜劇俳優のキム・ヒソクが10回まで、芸人のソン・ウニが44回から参加しています。

 筆者がこの番組と出会ったのは、2011年で、その頃には初回放送当時まだ新人だった T-ARA も Secret も 4MINITE もすでにK-POP業界を牽引する有名人気アイドルグループになっていました。K-POPをたしなむようになってまだ日が浅い筆者には、この番組はアイドルの素顔や、韓国人の気質、伝統的な文化に触れるたいへん貴重な機会でした。ステージで歌う姿だけではなかなか覚えられないアイドルたちひとりひとりをよく知る機会でもあり、番組のメンバーはみんな好きになりました。また高視聴率の人気番組だけあって、ゲストも豪華でレギュラーだけではなくさまざなまアイドルや映画俳優の素顔を知ることができました。
 DVDも買いましたが、全話数そろっておらず、けっきょくKBSオンデマンドで視聴しました。
 日本の、とくに昭和時代の芸能界に親しんだ筆者世代の人間にとっては、韓国の大物スターたちが、バラエティ番組で体当たり演技を披露することが斬新でした。最近の日本の芸能界はそうでもないかもしれませんが、むかしは映画俳優などはイメージを大切にしたのでバラエティ番組にはまず出演しませんでした。テレビで映画俳優を見るのはトーク番組等の俳優のキャライメージを崩さないものに限られていました。なので、大物俳優のノ・ジュヒョンがMCとしてアイドルたちに段取りを伝え、ともに農作業に勤しむ姿は新鮮で驚きでした。バラエティにも台本はありますが、自給自足リアル成長日記と銘打ったこの番組では、アイドルたちがハプニングに遭遇して苦戦するさまがむしろ売りなので、言わばガチの笑いと感動がメインで、みんな本気で農業について学び、種まきから収穫まで、土と向かい合い、とれた米や野菜を市場に行って売り、番組の中盤以降はかなり農業に精通していました。視聴者は、アイドルの素顔に触れると共に、農業についてもいろいろ知ることとなり、農業の実情を広く人々に伝える役割も果たしたようです。それまで寒村だったユチ里は有名になり観光名所として多くの人々が訪れるようになりました。

 ノ・ジュヒョンは、クールな2枚目俳優として知られますが、番組出演当時すでに60歳を越えており、おおらかでかっぷくのいいノ村長として親しまれていました。俳優ですが、種々の農作業や力仕事もなかなか得意で、とても頼りになる村長でした。山菜や家畜に関する知識も豊富ですし。
 お笑いタレントのシニョンの存在はひじょうに大きく、MCというより率先して農作業に参加し、なんでもできるお母さんぶりを発揮し、いつもアイドルたちの尻をたたいていました。G7のナルシャより年下なんですけどね。
 今でも人気のある歌手のテウは、クマ・テウの異名を付けられるほどの大男で、農作業の男手として重宝されたり、利用されたりしていました。少女時代のユリなかなり気があったみたいです。

 成人アイドルを自称する最年長のナルシャは、器用で行動力もあって後輩に見せ場を譲ったりしません。ジャージャー麺を大口でほおばる食欲旺盛ぶりも大胆でで素晴らしかったです。ときおり番組を訪れる素人参加の人たちにも大人気でした。
 サニーは、農業生活で驚くべき才覚を発揮し野生児のような一面を披露し、シニョンとタッグを組んで 番組を盛り上げました。みんなが恐れるニワトリをものともせずに素手で捕獲し、牛のプルミの飼い主として牛とも心を通わせました。
 男性陣にもてもてのユリは、ゲームやアトラクションでとくに目立っていました。G7の寝顔直撃という企画でも、彼女だけはスッピンを披露しませんでした。アイドルとして他の仕事も忙しい彼女は、番組収録中に居眠りしてしまうこともしばしば。
 ヒョミンは、番組ではかなり自嘲的で最初は目立たない存在でしたが、人気者のサニーの背後にいつもいてカメラに映るというサニーの屏風作戦で人気を獲得しました。
 ソナは、アイドル村では天然ぶりを発揮し、ドジッ娘にしてクイズの下位常連で、パク(白紙)ソナの異名をもらい、キャラを確立していました。
 ハラは、殴りたくなる幼稚ギャグの名士として村のアイドルになる一方で農耕機の操縦で驚くべき才能を発揮し、農耕機の運転免許の取得試験にも挑みました。
 ヒョナは、歌手としては 4MINUTE 以外でソロでも活躍し、セクシーぶりを発揮していますが、アイドル村ではとても甘えたさんでした。ハラと仲良しで、幼稚ギャグの弟子でした。
 ビクトリアは、なんと野菜に話しかけます。これを他の娘がやると周りが怪しみますが、彼女はなぜか自然です。たまに野菜の葉陰から虫が飛び出してくるとパニックになります。
 ジュヨンは、番組オーディションで何でもできると言って採用されたものの、農作業も家事もまるでダメでシニョンを泣かせます。でも本人は、本当は私のこと好きでしょ、とケロッとしています。
 SORIは、G7の中で唯一のソロ歌手ということもあってか、遠慮がちでちょっと可愛そうでした。なかなか自分の持ち味を出せなかった感がありました。歌手としての彼女は2009年に韓国でデビューしており、これまでに2枚のミニアルバムをリリースしたほか、日本デビューもしています。

 アイドル村での彼女たちの最初の仕事は、トイレ作り。穴掘って板渡して囲いを作って。誰かが用を足すときには、音が聞こえないようにみんなで歌を歌う……。KARAや少女時代といったトップアイドルにも平気でそういうことをやらせるところがすごいです。のちに彼女たちは、家のトイレを使わせてもらう権利をかけて村民たちとゲームをしていました。
 米や野菜を育てて収獲し、それを市場に売りに行く、農村での生活はなかなか大変です。キツい農作業の間も、日が暮れてみんなで食卓を囲む間も、シニョン母さんの鞭が飛びます。バラエティなんだから黙って作業したり、ただ食ってるだけじゃだめだ。農作業だけでもつらいのに、番組としてギャグもやらねばなりません。作業中に、後片付けやごちそうをかけたゲームが始まります。陽気な韓国人たちは、一般農家でもこういうことやっていそうだな、なんて思いました。韓国の人たちは大変気さくで、一般の村人たちも、陽気にゲームや踊りに加わります。引っ込み思案の日本人とは大ちがいです。
 キムチや伝統的な菓子作りといった、韓国の伝統的な文化もたくさん出てきます。その多くは、都会暮らしの若い人たちにとっても目新しいものです。
 冬になると、雪害から作物を守るために韓国軍の若い兵士たちが出陣します。G7も兵士たちとともに雪かきをします。その後はみんなでラーメンを作って食べます。軍隊に慰問ライヴも催しに行きました。戦車にも乗りました。ノ村長の軍服姿はかっこよかったです。
 牛やニワトリ、ウサギの世話も大変です。農家で生まれた子犬ももらって来ました。牛小屋やニワトリ小屋も自分たちで作り、自分たちで掃除して管理します。時々獣医さんが健康診断に来てくれます。  ユチ里には、独り暮らしの老人も多いので、野菜や暖房器具を届けに伺います。ナルシャはとあるおばぁちゃんと祖母と孫のように親しくなってました。
 日本の農村を学びに北海道も訪れました。農耕地と観光地が融合したスタイルに学ぶものが多かったようです。北海道でも彼女たちはミニライヴを開催しました。G7の生ライヴを間近で見られるなんてうらやましすぎです。
 3人のメンバーが一気に降板することになった最後の回、32話はみんな泣いてました。テレビ番組ですから、ずっと一緒に暮らしているわけではありませんが、長期間同じメンバーで苦楽を共にし、いろんなものを育てたり作ったり、困難に立ち向かったりしてきたわけです。別れはやはりつらいですよね。

 番組は、バラエティとしての面白さはもとより、韓国の農業復興にも貢献したとして、農林水産食品部長官から感謝状が送られ、韓国農漁村公社社長賞を受賞しています。人々の食を支えている第一次産業の実態をリアルに伝え、多くの人々の関心が寄せられたという貢献は小さくないです。韓国も国の威信かなにか知らんが、徴兵などやめて徴農とかすべきですよ。日本も他の国々にも当てはまることですけど。たとえ1年でも農業体験をするということは、さまざまな職業を目指すすべての人や国にとって有益だと思いますけどね。

 そして最終回、ノ村長により番組の終わりが告げられます。感動の嵐でした。村長はおっしゃいました。アイドル村はこれで終わりだが、今後もみんなで集まって同窓会みたいなものを時々やるといい。さすがは村長、人と人との絆の大切さを知る者の重い言葉ですね。

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