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違法グッズ

2015/01/14


 今の世の中、どこへ行ってもマナー喚起に不正禁止の告知だらけです。電車に乗っても車掌がしきりにマナーを守れとアナウンスしますし、映画館でも毎度マナー映像を見せられ、いささかうんざりです。そうした中で映画泥棒は人気者になりましたけどね。
 筆者が若いころ、日本人の公共意識がひじょうに低く、マナーが悪く、駅や公演がゴミだらけだった頃には、これほどうるさくマナーについて告知がありませんでした。国や企業にしてみれば、マナー告知のおかげでバカな市民どもはだいぶおとなしくなったと、まるで家畜を管理するような考えでいるのでしょうが、市民の公共レベルの向上に反比例して、国や大企業の倫理観はひじょうに低下しました。困ったものです。

 コンサート会場に入ると、毎度お馴染みの注意事項がアナウンスされますね。……これらの不正行為や危険行為を求めたら、コンサート中止しちまうよ。そんなアナウンスが、どこのどんなコンサートでも同じ口調で語られます。あれってコンサート興行規定かなにかで定められていて、開演の際にはこれを流しなさい、みたいなルールがあるのですかねぇ。あと、撮影禁止と書いたプラカードを持ったお兄さんお姉さんが客席を練り歩くのも同じです。
 そのお馴染みのマナー告知アナウンスの中に、会場周辺で販売されているグッズは、アーティストの権利を侵害し多大な損害を与えるから買っちゃいけないよ、というフレーズがありますが、これだけ注意喚起がされていても、会場の周りには違法業者が集まり、アイドルの写真や様々なグッズを売りまくっています。それらの業者がポリちゃんやガードマンに退去させられているのは見たことがありません。コンサート初心者は、会場までの道程で最初に出会うそれらのグッズ販売が違法とも気づかずに足を止め、熱心に見入っています。筆者もよく覗きますよ、そうした露天商。驚きのクォリティの魅力的なグッズや、たいへん写りのよい生写真なんかが、けっこう良心的な価格で販売されています。
 アニオタアイテムのコレクションで満腹してしまった筆者は、今となってはコレクター魂もずいぶんしぼんでしまって、それらに手を出すこともないのですが、もっと若くて経済力もあったらば、きっとたくさん買っていたにちがいまりません。
 最近は安価でハイクォリティを発揮する電子機器のおかげで、違法グッズもビックリするほどレベルが高くて、ファンたちの胸がきゅんとしちまうのもよーく解ります。買っても仕方がないと思います。コンサート2日目以降には前日以前の公演の生写真が当たり前のように販売されています。あの撮影禁止令の猛威の中で、いつどうやって撮ったんじゃいって驚きまくりです。中には、ステージに上がらないと撮れないようなショットもあって、これを望遠で客席から盗撮してるとしたら、もはや素人ではないなと、感動してしまいます。
 アリーナ席で鑑賞してますと、映像カメラマンではなく、スチール写真を撮るために眼レフ構えて走り回っているスタッフをよく目にしますが、じつはそのデータが違法業者に流れているんじゃないのか、じつは違法業者と興行主が裏取り引きしてるんじゃないのか、のんな良からぬ想像をたくましくしてしまいます。だって公演の翌日にはもう写真が大量に出回り、その営業を取り締まる様子も見たことないんですよ。いろいろ疑いたくもなりますって。
 でだ、もしも筆者の邪推がじつは的中してるなんてことが事実だとしたら、それはそれでアリなんじゃね、なんてヨコシマなことを考えるのはマズいですかねぇ。表立っては厳しく禁止して、裏でよろしくやっている、そんな闇社会が表社会と巧妙につながっていて、ファンの皆さんに良心的なお値段でハイクォリティな写真などを供給しているのだとすれば、それはそれでよろしくやるがよかろう、そう思います。もちろん公的に認めちゃいけまへん、無法地帯はだめです。だめなんですが、そこはなんつーか大人の裏アリなところって言うか、風俗産業みたいなもので、女性の性を売物にするなんて、合法化される社会なんてあり得ないのだけれど、なければないで逆に風紀が乱れることも懸念されるわけで、まぁそれが人間というか大人の悲しい性ってもんですか。風俗産業やらギャンブルやらは、違法にして絶妙に健在なわけですよ。そういうものにほとんどお世話にならない筆者ですら、そこは否定しちゃならねぇって思うわけですわ。
 でだ、今日も今日とて、違法業者はたくましくもファン垂涎グッズをばせっせとさばいていなさるわけだが、それがオフィシャルグッズよりもベラ高くて低品質なら、だーれもよだれ流しまへんところなのですが、とても納得の行く商品であるから始末が悪い。だって、オフィシャルグッズで、前日の公演の生写真なんて逆立ちしたって販売されんでしょう。前日じゃなくても何日経っても何ヶ月経っても販売されまへん。

 会場内の特設ブースで販売されているオフィシャル合法グッズときたら、その多くが何だかショボいアイテムだったりします。そしてなかなか高価です。コンサートのパンフレットなんて買うものじゃありません。当然ながら過去のライヴの写真しか載ってないわけだし、今回の公演に関しては、パンフレットのタイトルと公演日時くらいですか。ウチワもトレカもキーストラップもすべて同じ写真の使い回しだったり。正直、オフィシャルグッズに使用されている写真の貧しさには唖然とします。コンサートの告知ポスターもチケットも、各メンバーごとのグッズ写真もすべて同じ1枚を加工したものだったり。ネット上で観たファンクラブやチケット会社のサイトの画像まで同じだったり。たった1枚の写真からどれだけの商品展開をしてることやら。ファンをナメてません?
 オフィシャル合法グッズは、高いし質悪いし、違法グッズの方がはるかに良心的です。筆者はコレクターじゃないのであまり被害を被りませんが、会場限定商品を入手するために何時間も並んでおられるファンのことを考えると、もうちょっと何とかならんのかと思います。ほかでは手に入らない会場限定グッズといったところで、通販で販売されているものにちょこっと加工しただけです。
 あと、アイドルグループの各メンバーごとのグッズのランダム商法もひどいですね。熱狂的なファンの多くは、グループの中に特にひいきにしているメンバーが必ずいるわけで、そのメンバーのアイテムを引き当てるために同じグッズを山のように買わされるわけです。山のように買っても、メンバーによって生産数を変えているのか、同じメンバーのものばかりがゾロゾロ出てきます。
 合法だったら何をやってもかまわないという法がそもそもおかしいです。某アイドルの会場限定の某ランダムグッズなどは、どれも同じ商品に小さく英語でメンバーの名前が刻印してあるだけでした。それがまた商品価値に見合わない高額です。こんなあくどい商売もオフィシャルと銘打てば合法なのでしょうか。  最近はCDでもメンバーランダム仕様なんてのがあって、お目当てのメンバーのものを入手するには、何枚もCDを買わされるハメになります。仕様がランダムでなくてもランダムトレカという、使い回しの写真をカードサイズにしたものが封入されているものも少なくありません。

 韓国にはペンカフェという、大規模な私設ファンクラブがあって、そこが発行する写真集などは、とってもゴージャスでファンも納得できるものだそうです。企業がお客様の立場を考慮せず、やくざな商売に明け暮れるのとちがって、お客様同士が運営しているわけですから、そりゃ顧客ニーズを充足させるものができるわけです。
 日本のレコード会社がリリースする、大人数ガールズグループのランダム仕様のCDは、それこそ同じCDなのに装丁がちがうだけというのが、大そうな数にのぼるわけです。それで売り上げチャートを伸ばそうってやり方がよく問題になっていますが、問題になったところでメーカーは痛くもかゆくもありませんから、買う人間がいる限り、買う方が悪いと居直っています。違法業者といったいどっちが悪なのか、よく判りません。

 筆者が経験した中では、武道館ライヴの違法グッズがもっとも大規模でした。地下鉄の駅から武道館に向かって歩いてゆくと、会場が近くなるにつれて違法業者の屋台が多くなってきます。多くのファンがそれに立ち寄って、魅力的なグッズにワイワイ行ってます。お祭りムードを盛り上げていて、なかなかいいものだなぁ、なんて思ってしまいました。筆者もつられて、商品をあれこれ手にとって見てしまいましたが、どれもなかなか趣向が凝らされていてオフィシャルグッズよりもセンシブルでハイクォリティなものが多いです。
 違法業者の露天販売の行列も、これはこれでコンサートの良い思い出だよな、そんなふうに感じました。お祭りのテキ屋みたいなものです。これに比べてオフィシャルは……。もっと努力しろよ。

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