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チケットボード

2015/01/13


 インターネットが街やご家庭に充実するようになり、携帯電話やスマホが人々の当たり前の持ち物になって以来、コンサートのチケットを入手するのも便利になりました。むかしはプラチナチケットを入手するためにプレイガイドに夜明け前から並び、冬など冷凍人間になったものです。でも、ひとたびチケットを入手すると、コンサート会場の座席にはファンクラブの入会案内が置いてあって、これに入会するとお目当てのアイドルやアーティストのチケットが確実に入手できるようになりました。各催しのチケットはファンクラブが最優先で、それで余りが出た場合は、一般募集が出てプレイガイドに並ぶか、専用ダイヤルに電話をかけまくるか、そんな感じでした。
 ところが、今は家や出先でパソコンや携帯端末で手軽にチケットが予約できるようになりました。いまではプレイガイドにチケットを買いに行く人なんていないでしょう。そもそもそんなお店があるのかどうか。しかし便利な反面、ファンクラブに入っていてもチケットが取れないことが多くなりました。
 ファンクラブに入っていてもチケットが取れない原因は、ダフ屋や転売目的でチケットを買い占める者がいるせいなのだそうです。ファンクラブ先行でチケットを購入した場合、チケットの転売は禁止されており不正が発覚したら強制脱会させる、そんなルールがあります。また、少しでも多くのファンにチケットが行き渡るように、ファンクラブの会員であっても購入できる枚数に制限があります。ファンミーティングのような会員本人しかチケットを購入できず、2人3人で一緒に観たければその全員が会員である必要があります。
 チケットが手に入らないのが、ダフ屋や転売目的の人間の買い占めによるものだとしたら、そういう人はどうやってチケットを買い占めるのでしょう? ひとりでひとりで何人分も会員資格を持っていて、しかも彼らが優先的に当選するのでしょうか。ネットオークションにチケットを何枚も売りに出している人がいますが、あのマジックのタネが判りません。チケットが当たりやすいノウハウを転売目的の人たちは有しているのでしょうか。彼らも正規にファンクラブに入会していて、チケットが当選した時だけネットオークションで儲けてやろうというのなら、ファンでもない人間に入会を認めていることがチケット入手を困難にしているそもそもの原因でしょう。で、ファン以外は入会不可といった規制は困難なわけで、これは食い止めようがないことなのではないでしょうか。
 転売の弊害は、チケットの販売をインターネット利用するようになってから拡大したのでしょう。それ以前はダフ屋くらいしか効率的に転売する手段を持っていませんでしたが、今ではネットオークションのIDを取得すればだれでも可能ですから。

 そこで登場したのが、電子チケット。チケットボードがもっとも知られていると思われますが、これは本人以外の入場が不可で、転売がひじょうに困難なチケットだと言われていますが、残念なことにチケットボードのチケットもオークションでバンバン転売されています。
 携帯電話やスマホをチケットとして利用できるサービスで、利用者はまずチケットボードの会員になり、自身のIDとパスワードでログインしないとチケットがダウンロードできません。ファンクラブ先行で2枚以上のチケットが購入できる場合は、チケットボードへのログイン状態で、携帯電話のメールアドレス経由で別の人にチケットを分配することができます。つまり2枚以上のチケットを入手できた場合は、自分用のもの以外は、紙のチケットよりも容易にお手軽にチケットの転売ができるわけです。ついでに自分用のチケットも転売しちまおうと思えば、買い手にIDとパスワードを教えればそれでOKです。もっと簡単には、おさいふ携帯の機能のない携帯のために表示されるQRコードを添付画像として相手に送れば、それで自分のチケットも転売できてしまいます。
 チケットボードは、転売をより簡単でお手軽にした、不正購入者垂涎のありがたいシステムであると言えます。ただしそれを防止するために会場の入口にチェックシステムが設けてあって、時おり呼び止められて会員証の提示を求められたりするそうです。筆者の友人の話しでは、正規に購入したチケットで入場しようとしたのに、たまたま会員証を持っていなかったために入場させてもらえなかったというケースもあるそうです。その人はチケット代はもとより新幹線とホテル代も無駄にしてしまい、悲願のコンサートも会場を目前にして見れなかったと言います。泣いているその人の傍らを、転売で手に入れたチケットを持った入場者がどんどんゲートをパスして行くわけです。
 少女時代はチケットボードですが、筆者はしばしば会員証を忘れていって、会員特典の抽選会に参加できずに悔しい思いをした覚えがありますが、今から思えばあやうく入場できなかったところです。冷や汗が出てきました。入場には会員証が必要ですなんて、どこかに書いてあったっけ?
 紙のチケットならそれさえキチンと管理していれば安心ですが、電子チケットは携帯やスマホの故障や、電池の消耗、チケットボードのソフトの正常動作まで気にやまねばならないうえに、会員証まで気を付けねばならないという、とっても不便なものになりました。
 チケットボードのホームページには、便利で簡単お手軽みたいなことが書いてありますが、チケットの確認や分配、あるいはチケットの提示がうまくゆくかの確認は容易ではありません。システムの概念が専門的なので、それを理解できなくてもとにかく手順を覚え、不安を抱えたまま会場に向かうしかありません。
 チケットボードには、会場でのトラブルもひじょうに多いと聞きます。読み取り端末の通信エラーで、チケットが読み取れなかったり、管理システムの不備で同じ座席に複数の客を割り当ててしまったり。トラブルが発生してもその対応が満足にできないので、けきょく入場が開演に間に合わなかったり、最悪観れなかったり、そんなことがしばしば起きるそうです。
 去年のSMエンターテイメントのファミリーコンサートでも、会場で急きょ座席を変更させられ、遠くのゲートへ回され、そこへ行くとチケットが読めない、そんなトラブルが多発したようです。2日目は土砂降りの雨の中、雨傘は使用するなとのアナウンスが流れ、濡れた読み取り端末の通信エラーが多発したそうです。ひじょうに大勢の観客が開演に間に合わなかったり、ファンクラブ先行で当選したチケットなのに、ろくに見えない見切り席に急きょ変更されたり、そんな悲惨な事態もあったそうです。
 そうして観客に大きな損害を与えても、チケットボードは何の対応もしません。

 筆者も、少女時代のコンサートで、自分が急用で行けなくなった場合、家族や知人に代りに行ってもらう手立てはないのかと問い合わせたところ、ファンクラブからは、そんなことは当社は関知しない、チケットボードに尋ねろとの返事が返ってきました。ファンクラブのチケットに関する規約を読む限りでは、ファンクラブ会員本人のチケットは、当人が行けなくなった場合は無駄にして、会場を空席にしろというものでした。高い競争率のせいで落選してしまった人に回す手立てもないのかとも尋ねましたが、それに対しては返事がいただけませんでした。
 チケットボードには、その手の質問をする問い合わせ窓口はなさそうでした。あるのかも知れませんが、筆者には見つけられませんでした。日本の某アーティストの場合は、チケットボードであっても、本人が行けなくなった場合は2等親の親族までは譲渡できるという規約があると聞いたことがあります。それが本当なら、チケットの取り扱いについて規定しているのはチケットボードではなくファンクラブでしょう。少女時代のファンクラブの上述の回答は無茶苦茶です。

 チケット入手がむかしに比べて困難になった原因は、ダフ屋や転売目的の不正利用のせいではない気がします。ネット販売のおかげでチケットの不正入手が増えたのは事実なのでしょうが、各ファンクラブが発券枚数の制限等の対策を行なっているなかで、不正が何十倍にもふくれあがったとするのはどうも納得が行きません。また、転売のすべてが不正なものではなく、急な事情で行けなくなったので譲りたいというケースも少なくありません。興行主からすれば、それがすでにルール違反であり不正だということになるのかも知れませんが、そうした転売のおかげで落選した方が観れるようになり、そのことが新たなファンの獲得にもつながるわけです。一握りの不正を防止すると称して、人道性のかけらもない規制を敷くのは企業の傲慢です。
 ファンクラブ先行になぜ多くの人たちが当選しないのか、むかしなら入会すればとりあえずチケットが確保できたのに、今はどうしてそうでないのか、それは様々な業者が寄ってたかって1つの興行をで儲けようとするからではないかと筆者は疑っています。ファンクラブが確保している座席は、じつは会場のごく一部で、残りは多くのチケット業者で取り合っているのでしょう。なのでファンクラブ先行のあともまだ何度も様々なチケット業者から発売抽選が実施されます。筆者も、ファンクラブ先行よりも一般販売の方が当たったケースが多く、なんのためのファンクラブか判らない、そうおっしゃっていました。
 またファンクラブ先行よりも一般販売の方が座席が良いことも少なくありません。チケット業者の力関係によるものでしょうか。筆者も、ファンクラブ最速先行とかでCD付きの高価なチケットを購入し、一般発売よりもはるかに見にくい末席を振りあてられた経験があります。
 チケットの入手困難の原因は、観客の不正はごくわずかで、それを観客のせいにして過度な営利主義に邁進している企業にこそ多くの原因があるのではないでしょうか。

 チケットボードや電子チケットとは直接関係ありませんが、電子マネーのちょコムというものも、あくどい業者ですよね。某コンサートで、ちょコム払いの選択しかなく、うちの嫁さんはちょコムの通帳を開設してそこに何万か入金したわけですよ。ところがチケットは落選、ちょコムは解約を認めません。可哀そうな嫁さんのお金はぼったくられたままです。とある知人も同じような被害に遇い、彼は苦戦してちょコムの残金を通販の Amazon で使えるギフトマネーに変えたそうです。法外な手数料を取られて、なんとか数千円を Amazon マネーに変えたのですが、まだ多額の残金があるのでそれも換金しようとして誤って、べつの、彼にとっては使い道のない電子マネーに変えてしまったらしいのです。ちょコムのウェブ上での換金手続きがまたひじょうに煩雑なうえに、何度クリックしても反応せず、さらにクリックすると知らないうちに別の手続きを行なってるといった事態に陥るらしく、多額の残金が使い道のない電子マネーに引き換えられてしまったというのです。しかもその電子マネーには使用期限があり、それを過ぎたら使えなくなります。知人は何度もちょコムに問い合わせて、返金を求めたのですが応じてもらえず、期限が過ぎてしまったそうです。知人の大切なお金は、どこへ消えたのでしょう? ただ無駄にこの世から消滅したのでしょうか。それとも誰かのふところに収まったのでしょうか。それを知る手立てもありません。……このような事象を、我々の常識では、詐欺とか泥棒とか犯罪者と呼びます。
 ちょコムはNTT系列の企業だそうです。NTTと言えば国営事業出身です。悪徳業者の詐欺には注意せよとよく言われますが、国営や有名企業こそが悪徳業者の最大手ですよね。某国営放送のように観もしない番組の高価購入を強要するみたいに。
 さまざまな弊害があり、利用者に多大な迷惑と損害を与え続けるチケットボードは、この世から消えてなくなるべきです。顧客に損害を与えて責任をとらずに済むなんて、法治国家において許されるべきことではありません。銀行のAIMていどには解りやすく、銀行のオンラインていどには信頼性がなければ運営すべきではありません。  チケットボードに苦しめられた多くのファンの方々、それを目の当たりにしながら何もできない現場スタッフの皆さんの心労、それを考えると本当にやりきれない気持ちになります。チケットボードのあまりにも人道性を欠いた営業のおかげで、アイドル熱もすっかり冷め、ファンを辞めてしまった方もいるでしょう。それでもコンサート会場を上回るファンが残っている以上、企業は痛くもかゆくもないのでしょうが。  紙チケットは良いですね。写真付き、自分の名前付きのチケットが送られてくると心が温まります。チケットボードのメリットのひとつが、チケットの送料がかからないこと、だそうですが、送料を出すから、温かみのある紙チケットが欲しいものです。紙チケットはコレクターズアイテムとしても優れています。半券を見るといろいろ思い出しますものね。  最近は、紙チケットを求める声がひじょうに多いと、チケットボードについて開設したサイトにも書いてありました。筆者ももちろんこれに賛成ですし、周りの人からもチケボがいいなんて声はまったく聞いたことがありません。

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