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辛口評価について

2015/01/12


 最近、映画の感想をブログに書くようになってから、ネット上にアップされている作品評を参照するようになりました。それで気づいたのですが、数多くの映画を観ておられる方の評論にはとても辛口のものが多いですね。そうした厳しい意見を目にすると、なんだか自分の甘さに自信消失させられることがあります。
 筆者の映画鑑賞歴は短くなく、両親の影響でテレビの洋画劇場に没頭していたころから数えると、50年近くになり、観た映画の数もかなりになりますが、どんどん進化する技術や表現方法に驚かされたり感銘を受けたりし、いまだに飽きることがありません。辛口の評価の中には、むかしの作品には思想があったけれど、最近のものは表現が大げさなだけで中身がない、そんな感じの内容がよくあります。そうした批評をする評論家にはむかし人間もいれば、まだ30代やそれより若い方もいます。筆者など半世紀近くも映画と付き合ってきたのに、いまだに何を観てもすごいすごいと喜んでいます。みなさんはいつどこで勉強されて評論手腕になるのでしょう。まったくもって驚きです。難しい表現で厳しい評価をたたきつけるのを読むにつけ、自分の思慮の浅さを思い知ります。
 そりゃ、筆者にだって駄作と思える作品はたくさんあります。金返せみたいな映画も。なんでこんなつまらん映画を作れるんだろう、これでプロかよ、これで映画監督になれるのかよ、そう思った作品も少なくありません。自分は何ひとつ作ったことはないんですけどね。

 そう、自分は何ひとつ作ったことがないんですよ。映画鑑賞歴と同じくらい小説やら随筆を執筆してまいりましたから、頭の中は常に物語のシーンだらけですけど、それだけです。それを映像作品にした経験はありませんし、今後もそういったことはありません。なので、金返せと思ったあとに、だったら自分ならもっとましなものが作れるのかよ、とも思ってしまうわけですね。自分が映画を作ったら、もっともっと多くの人々を失望させ激怒させるかもしてません。
 それだからって、辛口の批評ができないというわけでもないのですが、他の人の自信に満ちた辛口評を読むと、すごいなと思ってしまいます。自分みたいに手放しに喜んでいるだけではダメで、もっと掘り下げて吟味しなければならないのかなぁ、そんなことも考えます。
 でもね、素晴らしいと思った作品の、よくないところを探すのはなかなか難しいです。自分だったらこいうするな、とか、あそこはもっと引っ張って盛り上げた方が良いでしょ、そんなふうに感じることはたくさんありますが、それは案外その時の思いつきで、あとでDVDで観直すと、前言撤回ってことも少なくありません。
 あれこれ悩んで、自分は甘口で行くしかないな、そう思うことにしました。でもね、甘口のベタぼめ評って、なんだか映画の宣伝みたいですよね。最近の映画CMで、観客の一言感想を並べ立てるのがあるでしょ?「感動しました」「泣きました」「最高の映画です」あれみたいだ。あれに釣られて観に行くと、それほどでもなかったり。あんなふうになってしまうと、評価としてあまりに悲しいので、どのシーンのどこが、なぜ良かったのかを書くようにしましょう。ただ、書いてるうちに"ネタばれ"をどんどんしてしまいそうになります。
 ネタばれについては、書かなきゃいいわけですけど、評論書いてると、これを避けるのが意外と難しいんですよね。あのラストシーンは素晴らしかった、それを具体的に書いたらそれはネタばれじゃないですか。まさか彼が真犯人だとは気づかなかった、それも書けません。そこがいちばん感銘を受けて書きたいところであるにもかかわらず。  ネタばれ注意を掲げて評論書いたり、ここから先は観てない人は読まないでくださいの注釈をつけてネタばれ書いたり、そういうブログもたいへん多いですが、めっちゃ気持ち解ります。自分が感動した作品だから多くの人に勧めたいけれど、勧めるにはネタばれ書けない、でもそこが書きたい。ジレンマです。悶々です。

 辛口評論にはどんな意図があるのでしょう。あの銃撃戦の迫力はすごいのだろう、お金もかかっていそうだし、しかしながら1対多の戦闘という状況がすでにリアリティに欠けるわけで、その時点で興ざめしてしまうと、迫力の銃撃戦にも臨場感がなくなり、むしろ白けてしまうのだ。こんなふうに評価されると、そのシーンに感心して、すごい、主人公カッケーなんて思ってた自分がお子様みたいで、それこそ興ざめしてしまいます。辛口評論には、この作品はつまらないから見ないように、そんな意図があるのでしょうか。
 なかにはブログのタイトルに辛口評論と掲げて、延々と酷評を続けている方もいますが、こうなるともはや読んでいて苦痛になります。そんなに言うなら自分で映画作れよ、そう言いたくなります。きっと完璧な映画を作ってくれるのでしょう。
 テレビの野球観戦でも、辛口の観戦客っていますよね。「なんでそこで外角投げるかなぁ、打たれるに決まってるやろ」「ここでピッチャー交替とか監督アホやろ」ずっとそんなこと言い続けながら、いらいらして観ている人がいますが、あんなに立腹しながら観ていて楽しいのかと心配になります。外角投げたのはバッターの心理の裏を読んだけれどバッターの方が今回は上手だったのかも知れません。ピッチャー交替は、監督がピッチャーの心理状態を考慮したり、明日の続投のことを考えたのかも知れません。そんなに言うなら自分がピッチャーなり監督なりやってみろよ、そう言いたくなります。だってテレビに出ているのはメジャーリーグのプロだぜ。

 筆者も今度、辛口評論というものを書いてみましょうか。以前にレンタルDVD屋さんで近未来アクションの決定版という告知とパッケージに魅せられて借りた「VANGUARD」という映画はすごかった。今思い出してもアホらしいやら恥ずかしいやら。まったく賞賛すべきところがありませんでした。この映画を注目作品として取り上げたレンタル店もすごいと思いました。筆者自身、返却窓口でひと暴れしてやろうかと思ったほどでしたから。この作品については、いくら筆者でも甘口にはなれません。……それとも"被害者"を増やすために絶賛評を記載すべきでしょうか。でも、どこをどうほめたらよいやら。この映画をほめるなら、けなす作品がなくなってしまいます。

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