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■なんでメイド?■

 メイドさんのお店には、今やいろんなジャンルがあります。メイドカフェやメイドリフレクソロジーはもとより、メイド美容室、メイド耳エステ、メイド遠足、出張メイド。一般のカフェやリフレとちがって、こうしたコンセプトのお店には、商品よりもウェイトレスやスタッフに重きが置かれます。かといって、商品やサービスが二流ということではないし、特別に価格が高いということでもありません。フードもドリンクも一般のカフェより質が落ちるなんてことはほとんどないし、リフレにしても技術レベルは低くないです。ただ、スタッフがメイドさんなのです。
 メイドさんは、萌えと癒しのアイテムとして今へ世間に広く認知されていますが、その発祥地がオタク街だったせいか、オタクたちはメイドさんはオレたちのモノと決め込んでいる感があります。アニメやゲームの美少女キャラと同列の扱いなんですね。
 だとしたら、なぜメイドさんでなければならなかったのでしょう? 美少女キャラの“萌え”は、メガネっ娘だったり、セーラー服だったり、闘うヒロインだったり、ナースであったり、じつにたくさんあって、その中でメイドさんというのはそれほど大きな存在というわけでもありません。メイドカフェが、セーラーカフェでも良かったわけです。
 やったもん勝ちだったのでしょうか? 最初に立ち上げたお店がメイドさんだったから? かつてはオタク街に、コスプレカフェというものが人気を呼びつつあったことがありました。アニメに出てくるキャラの衣装をまとったスタッフが給仕してくれるカフェです。この方がメイドさんよりずっと、オタクっぽい。けれど、コスプレカフェはメイドさんほどのブレイクには至りませんでした(今も滅んでしまったわけではない)。
 メイドさんというアイテムは、ウェイトレスにもっとも近くかつ萌え要素が濃厚で、カフェ等のスタッフとして相応しかったのでしょうね。もしかしたら、最初にメイドさんのお店を立ち上げたところは、アニオタ向けのカフェという考えはあまりなくて、いわゆる客をご主人様と見立ててメイドが癒しを提供する、そんなコンセプトだったのかも知れません。
 なので、世のオタク諸君。メイドさんはあなたたちの独占物ではないのですよ。

メイドさん降臨

 日本橋は古くからオタクの街でした。基本的には電気街で、大型家電店から小さな個人商店、道具屋さんやジャンクショップが立ち並び、オーディオマニアやアマチュア無線マニア、それに鉄道マニアなどが、集まるところでした。けっこうアングラな趣味の人にも街は対応していてと思う。
 そうした中で、アニオタつまりアニメオタクの寄りどころも少なくなく、日本橋に行けばコアなアイテムや同人誌が手に入る、そんな特徴がありましたね。
 しかしながら、日本橋以外の、例えば梅田や車で行ける大通り筋に、家電量販店が増えて来て、価格や品揃えもあまり変わらないとなれば、家電目当ての客は日本橋に行かなくても目的が達せられるようになりました。そしてインターネットの普及で、マニアの欲しいものが通販やオークションで手に入るようになると、多くのマニアまでもが日本橋を顧みないようになって行ったのです。
 これではいかん、我らが日本橋は廃墟と化し、関西圏のオタクどもは家に引きこもって夜な夜なイケナイ妄想に耽り、時おり暗い夜道に出て来てアヤマチを犯すようになってしまう。ってことで、この憂うる状況を打開し、日本橋に愛と正義を取り戻さんと、敢然と立ち上がったのが、僕たち私たちのヒロインすなわちメイドさんだったんですね。
 電気街に何故にカフェ? 何故にリフレ? 単純な発想では想像もつかぬ押さえどころを、ビシッと突いて、メイド産業は成功を極め、電気街に愛と正義が蘇りました。って言っても秋葉の二番煎じなんですけどね、これが。
 などと身もフタもなくテンション暴落させたところで話しを続けますが、まぁ何ともうしましょうか、二次元彼女だけが話し相手だったオタクたちがですね、三次元の女の子と楽しげに歓談する機会が生じたわけですよ。

 メイドさん以外にも、秋葉系アイドルみたいな三次元彼女の存在はあるにはあるのですが、メイドさんの方がずっと距離が近いですから、オタクどもはもう大喜びなわわけで、かくして日本橋にも活気と愛と平和が戻ったわけですね。 ところで、女の子可愛いって思ってるのは実は男子諸君だけではありませんで、なにを隠そう当の女の子たちの多くが、女の子大好きなのですよ! その辺の真実についてはこれからゆっくり解明して行くとして、メイドさんのお店を男性向きのスペースと思っていると、それは壮大なかんちがいなのです。メイドさんは、男子諸君にも女の子にも、等しく"萌え"と"癒し"を提供するために世に降臨なされたエンジェルなのですよ、はい。

メイドカフェと一般のカフェ

 メイドカフェを形態だけで定義づけると、ウェイトレスがメイドさんの格好をした喫茶店ということになるかと思います。そしてウェイトレスとメイドは、そんなにかけ離れた存在ではありません。一般のカフェでも、メイドさんみたいな服装のカフェがたまにあったりします。筆者も某所の英○館に行った時、お勘定の際に、お出かけします、とメイドカフェ用語を口走ってしまったことがあります。このお店はどうしてメイドカフェではないんだろう? ふとそんな愚かなことを考えてしまいました。
 一般のカフェでは、ウェイトレスがメイドさんみたいな装いであったとしても、基本はあくまで美味しいコーヒーを飲ませるお店です。コーヒー以外にも様々なドリンクやデザート、フードがありますが、そうしたメニューこそがお店の売りなわけです。もちろん、ウェイトレスが可愛いからといった理由で来店しても良いのですが、それは客の勝手というものです。
 同じくウェイトレスを置く飲食店でもファミレスになると、制服がかなり可愛くなっていたりしますね。中には可愛いウェイトレスが売りというお店もあるようです。
 むかしから看板娘という言葉がありますが、可愛い女子店員というのは、お店にとって大きな戦力である場合が少なくありません。客は良質な商品の提供を望むのに加えて、気持ちいい接客というのも重視します。その派生型として、看板娘というのは気持ちよく買い物させてくれる重要なアイテムなのでしょう。
 そしてメイドカフェになると、ドリンクやデザート等の商品よりも看板娘が売りという商売形態になります。可愛いメイド服のウェイトレスがいて、「お帰りなさいませ、ご主人様」という挨拶で迎えてくれて、コーヒーにミルクと砂糖を“混ぜ混ぜ”してくれて、オムライスにケチャップでお絵描きしてくれて。いわゆる“萌え”と“癒し”を提供してくれる、それが一般の喫茶店ならぬメイドカフェの特徴です。
 ならば、メイドさんさえ可愛ければ、商品はどうでもいいのかというとそういうことではありません。とくにお嬢様すなわち女性客が増えつつある昨今、質の悪い飲食物を提供していては客は寄りつかなくなります。方々のメイドカフェを回っている人たちの間でも、あそこのカレーは美味いとか、デザートはやっぱりあそこでしょうとか、飲食物の善し悪しの話しになります。
 価格的にも、メイドさんがいれば少々商品が高くてもいいだろうというわけには行きません。一般の喫茶店と価格設定はほぼ同じです。それどころか、ポイントカードがあって点数に応じて様々なサービスの提供があったり、ノベルティグッズがもらえたりと、物的にも一般の喫茶店よりお得なくらいです。
 だから、メイドカフェの経営は、よほどの集客力がないと難しいのです。商品の質は落とせない、ポイント制度等の付加価値を設けなければならない、ウェイトレスはたくさん雇わなければならない。経費はすごく膨らみます。日本橋ではカフェオンリーのお店もたくさんありますが、その他の地域でのメイドカフェ営業は、商品単価の高いバーを兼ねたカフェ&バーシステムのお店がほとんどです。
 筆者も最初は、メイドカフェのことを誤解していました。可愛いメイドさんを置いておけば、バカな男どもが高いコーヒーを飲みにわらわらやって来る、そんなお店だと思っていました。でも実際にはメイドさんクォリティはそんな安易なものではなかったです。お見逸れしましたって感じです。
 それと、メイドさんというコンセプトは、なにもオタク狙いだけとは限らないので、オタク以外の人たちも大いに行くと良いです。会社勤めの人たちがランチタイムや仕事帰りに利用したり、買い物途中の主婦が立ち寄ったり、それも大いにアリなのですよ。

ご主人様……(汗)

 メイドさんのお店にお帰りするようになってまだ間がない頃は、メイドさんに「ご主人様」と呼ばれるのにけっこう抵抗を感じだものです。自分ごとき者が人様からそのように呼ばれるなんて、分不相応というか、もったいなきお言葉というか。そもそも人に自分をご主人様などと呼ばせる偉そうな自分というのがイヤ…みたいな。みなさんはどうなのでしょう? メイドさんにかしずかれて嬉しいのでしょうか。
 むかし、ある有名な温泉街に行った時にですね、旅館の廊下にでっかいポスターが貼ってあって、それに「大人気! 大名コース」なんてフレーズがデカデカと書いてあるんですよ。お殿さまみたいな衣装を着けて、数人のメイドじゃなくてお付きの女性が、食事とかの世話を焼いてくれるというコースなんですが、ああいうのってみんなやりたいんですかねぇ。筆者は絶対にノーサンキューです。偉そうな自分ってカッコ悪い、カッコ悪いことはしたくない、ついそんなふうに思ってしまうのです。
 だから、メイドさんに「ご主人様」とか呼ばれるのも、筆者としてはあまり嬉しくないんですよね、じつのところは。あとですね、コーヒーを混ぜ混ぜしてもらったりも、あまり好きじゃござんせん。世話焼かれるのって、なんだか介護されてるみたいで。病院で寝たきりになった老後の自分を思い起こさせるというか。
 ま、筆者の老人介護はぜひともメイド服でやってもらいたいところですが、できれば老いてなお自分の足でメイドカフェにお帰りし、本物のメイドさんの笑顔を拝みたいものです。

 筆者の思惑はともかく、メイドさんのお店ではやはり、客はご主人様なわけですが、ご主人様がわらわらいて、数人のメイドをこき使うという絵柄は、高貴なお方のお屋敷付きのメイドさんとは、いささか事情がちがうわけで、メイド店でのメイドさんの役割は、ご奉仕というより"萌え"と"癒し"の提供です。……萌えと癒し、業界の決まり文句ですね。
 そして、萌えと癒しと言っても客の好みや感性で受け止め方が千差万別であるわけで、メイドさんの清楚な様子に癒される人もあれば、可愛い衣装を着けたメイドさんに萌えを求める人もあるでしょう。たいへん抽象的でつかみどろがない概念なんですね。
 で、結局のところは、理屈じゃなくて客があちこち回って好みのタイプのお店を探すしかないわけで、お気に入りのお店(あるいはメイドさん)に巡り会うのも、"出会"であり"縁"であるわけですよ。
 何を言いたいのか分からなくなって来ましたが、要はメイドさんのお店を"メイド"という先入観で思い描くよりも、あれこれ歩いて実際のお店の様子を見てみるがいいってことなのです。筆者みたいにご主人様なんて崇め奉られるのはちょっと、という向きにも合ったお店は存在しますし、通い慣れることによって自分の理想的なシチュエーションを作り出すことも可能なのです。そう考えるとメイド店のキャパシティってすごいですね。
 お店の常連になると、ご主人様ではなく名前で呼ばれることが多くなります。別章でも述べましたが、メイドさんのお店にはメイドさん日記やブログというコミュニケーションツールが用意されていることが常識的になっていますし、ポイントカードやリフレ店のカルテで客が自分の名前(ニックネーム可)をメイドさんに知らしめることができますから、普通のお店よりも客がお店に自分の名前を売り込みやすいんですね。
 顔と名前を覚えてもらえれば、ある程度こちらのニーズに合った対応が得られるようになったり。そしてそれを別の客が真似たり広めたり、お店の雰囲気そのものに影響を及ぼしてしまうことも。
 どうすれば顧客が本当に満足するかは、最終的にはメイドさんが判断するのですが、客はその影響力となるという点で、役割は小さくないわけですよ。これぞ、現場主体のお店作りですね。
 というわけで、みなさんも先入観に捕われて敬遠することなくメイドさんのお店を利用しましょうね。ただ、あまりにもピントはずれな要望や無理難題を突き付けてはいけませんよ、そこのところは上手く、そして気長にやらないと。客の自分勝手な要求をホイコラ飲むほどメイドさんは甘くないです。

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